Cherish Foods
Story & Mission
ふと、祖父母の自然食生活に豊かさを感じる時がありました。
玄米を炊き、無農薬の野菜を育て、丁寧な生活を送っていた記憶が蘇ってきました。
その当時、オーガニックという言葉もなく慣行栽培が推奨されていた頃、祖父は化学肥料にも頼りませんでした。
庭の片隅に残飯を発酵させて堆肥を作り、畑の土づくりに専念していたのです。
週末になると台車に農具と堆肥を乗せて、家庭菜園に出かけることが楽しみのようでした。
小学生の私も付いて行ったものです。
収穫された野菜の中でも巨大なキュウリは、皮や種が硬いと思いきや、みずみずしくてやわらかく、とりわけ美味しかったことが鮮明に残っています。
食生活を振り返りますと、祖父母の作ったモチモチの玄米と野菜たっぷりのお味噌汁が私の「食の原点だ」と気づきました。
母も極力自然食品を取り入れ、私自身も、そして今は子どもたちへと受け継がれています。
カラダにも環境にもやさしい食生活が、欧米に比べ遅れを取っている日本で広まったらいいなと思うようなりました。
にんじんの優れた効用に着目し、子どもの頃、母が作ってくれたにんじんケーキに試作を重ねました。
多数のレシピを研究し、一流ホテルのパティシェや有名スイーツ店オーナーからも学び、ふんわり、もちっとしたキャロットケーキに仕上げました。
キャロットケーキを食べ歩いているうちに、スパイスの奥深さを感じて、スパイスの調合を繰り返し新たな商品も生まれました。
当店では顔の見える生産者さんから極力仕入れて、素材の味を生かした商品を心がけています。
安心して健やかにお召しあがりいただけます。
食の選択が、世界をちょっと変えるかもしれません。
食選びの大切さを思い、英語で「大切にする」「大事にする」という意味のCherishを店名に用いました。
商品やワークショップを通じて、心地よいエシカルな暮らしが提案できるお店を目指します。
Cherish Foods 店主
(エシカル:人や社会、地球環境に配慮した商品を購入・消費すること)